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ここではトランジスタ(正確にはバイポーラトランジスタといいます)の動きを、回路記号の形からざっくりイメージするコツについて解説いたします。記号の形を見てナニコレ?と思った時に、専門用語は後から学ぶとして、ざっくりこんな動きをしているのね、と理解できると思います。
矢印(→)に注目

回路図の中に、このような記号を目にすることがあります。これらはトランジスタなのですが、図のように2種類あります。ん?同じでしょ、と一瞬思いますが、よく見ると矢印の向きが違いますね。この矢印が何かの特徴を表していそうです。
結論から述べますと、矢印の向きに少し電流を流すと、向かい合う出入口に電流が流れるようになる、という動きをします。
矢印の向きに少し電流を流すと、向かい合う出入り口に電流が流れる
それぞれ3つの出入口(端子)には名前があります。真ん中がB(ベース)、上下のうち矢印が付いている方がE(エミッタ)、もう一方がC(コレクタ)です。

矢印の向き(BE間)に少し電流を流すとCE間に電流が流れるようになる、という特徴はどちらも同じです。
これができると何がいいのかというと、スイッチとして動作させることができるということがあります。また、①BE間の電流は少しでよく、その何倍もの電流を②CEに流せるので、少しの電流で大きな電流を制御するということができます。
実際、トランジスタを使ってみる
ということで、実際に使ってみるイメージを説明いたします。先ほどの図の左側のトランジスタを使った例を紹介します。

マイコンなどでB(ベース)にある程度電圧をかけることにより、BE間に電位差が生じて電流が流れます。そうするとCE間に電流が流れるようになり、電池の+~電球~電池のー と電流を流せるようになるので電球を点灯させることができます。(電流は、電圧の高いところから低いところへ流れますので)
BE間の電流は少しでよく、CE間の電流はその何倍かになります。(もちろんBE間とCE間が比例関係になるためには条件はありますが、ここでは省略いたします)
一方、右側のトランジスタも同じようなことができます。電流の向きは上から下のほうが図としてわかりやすいので、右側のを上下ひっくり返して以下のような回路になります。電球との位置関係も上下逆にしています。この場合は、B(ベース)の電圧を低くすると、BE間に電位差ができて電流が流れることになります。

NPN型とPNP型の2種類がある
これまで解説してきた2種類のトランジスタにはもちろん名称があり、それぞれNPN型バイポーラトランジスタ、PNP型バイポーラトランジスタといいます。トランジスタは半導体というものでできており、半導体にはN型とP型の2種類があり、これらの並び方で図のように2種類のトランジスタがあります。

矢印の向きはP(ポジティブ)からN(ネガティブ)へ向かっていると考えると覚えやすいです。なぜBE間に少し電流を流すとCE間に電流が流れるのか、その理由はこの構造にあるのですが、このあたりについてはWeb上にわかりやすく優良な解説記事がたくさんありますので、もしご興味を持たれたら探してみてはいかがでしょうか。
まとめ
バイポーラトランジスタについて、回路記号の形に着目し、動作をざっくりと解説いたしました。矢印とその向きがポイントで、矢印の向き(BE間)に少し電流を流すと、CE間に電流が流れるということになります。回路記号の形だけで、この回路が何をしようとしているのか、なんとなくわかるのではないでしょうか。


